| 沖縄季節の花・実 TOPIX1 |
| ■メヒルギの花が満開だ |
6年前からマングローブ湿地に足を運ぶようになり、年々その魅力にはまってきました。陸と海をつなぐマングローブ湿地には、私たちの目を楽しませてくれるさまざまな生き物たちの営みがあります。
沖縄では今、マングローブの花が見頃です。メヒルギの花がたわわに咲き誇っています。
メヒルギは分布域が広く、ボルネオ、南中国、台湾、東アジアからインドに広がっています。日本では、琉球列島、薩摩半島、鹿児島(喜入町、大浦町)が北限といわれています。
4月頃から1〜1.5cmほどの白い筒状のつぼみが芽吹き、ゆっくり時間をかけて6月には開花していきます。花びらは、筒状でめしべの胚珠をしっかり包み5枚に分岐し、直径約2〜3cmの花をさかせます。花芯はめしべが膨らみその周りにおしべが33〜35本、ヤクは茶色で、肉眼で見ると、細かい斑点のように見えます。花びらの間は白い細い 鱗片(りんぺん)状になっていて、花芯が細い毛で満ちているように見えます。
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メヒルギの花はやがて果実となり、10月頃から果実が木についたまま種子が発芽して、鉛筆状にのびていきます。この種子は母木についたままなので胎生種子(たいせいしゅし)と呼んでいます。
翌年の3月頃には胎生種子が茶色に色づき、長さも15〜20cmにのび、その母木から離れ落ちます。母木の直下に突き刺さるものもあるが、それらの多くは、潮に運ばれ、波に揺られて新天地をめざし拡散していきます。
今花を咲かせているメヒルギも、もとは長い歴史の中で遠い南の島々から長い旅の後、沖縄の島々にたどり着き、そこで定着したものと思われます。('02,6月S.H)